穴ぐらダイアリー

読んで字の如く。

半額レストラン

スーパーでステーキ肉が半額になっていた。
このところ私が狙っ…もとい注目しているのは、ホルモン剤や化学飼料不使用のウルグアイビーフ
しかもそのスペック、大きさに対してなぜかお値打ち価格。
ウルグアイとはそもそもどこの国ぞ?

と調べてみたら、南米だった。
以下、受け売り。


牧草のみを食べて育った牛は「グラスフェッドビーフ」と呼ばれる。赤身が多く高タンパク・低カロリーな肉質。
鉄分が多く、アンチエイジングにも効果的なオメガ3脂肪酸も含まれている。
一般的な牛肉よりもカロリーや脂質が低く、近年アスリートからも注目されている。


即購入。


夫の仕事帰りに別の店で追加買い物を頼んだら、「半額だった〜」と、ブッファラを買ってきた。
ブッファラとは、イタリアの水牛の乳で作られるモッツァレラチーズのこと。
牛乳製のモッツァレラチーズとは、ひと味違う。
我が家で食べているのは日本の普通のメーカーのものだから一概には言えないが、牛乳製がモチモチ食感であまり塩分を感じないのに対して、水牛製はホロリハラリと繊維質が口の中でほどける感じ。
さらに塩味はわりとしっかり付いているから、チーズそのものには味付けしないほうがミルクの風味を味わえると思う。


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こんな感じにしてみた。
あるイタリアン・ダイニングでアラカルトで食べたブッファラのサラダを、一部真似てみた。
そこではトマトがセミドライにしてあり、仕上げにオリーブオイルの他に削ったハード系のチーズもかかっていた。
チーズはもちろん美味しいが、味のまとめ役はセミドライトマトの凝縮した甘さだったように思った。

急な戦利品?だけど、ここは是非ともセミドライにしなければ。
直径三〜四センチサイズの中玉トマトがあったので、横輪切りではなく、縦四等分にカットする。
薄く油を塗った耐熱皿に切り口を上にしてなるべく離して並べる。天然塩をパラパラ振って、130度くらいの天火に突っ込んだ。
(くらいというのは、旧いガスオーブンでマイコンではないから。火の入りは結局目で見て確認するしかないため、この温度はあまり参考にならない。低め設定で表面を乾かす感じ)

トマトを焼いている間にメインを作る。
付け合わせは空芯菜と、やっとちらほら直売所で出回り始めた今年の原木シイタケ。肉厚で香り高いが、あまりにコクと風味が強いので、バターソテーだと個人的にはウッとなる。で、ニンニクと植物オイルであっさりソテーにした。


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常温に戻した肉を強火でサッと焼き、焼いたフライパンのこびりついたものに赤ワインの残りだの醤油だのバルサミコ酢だの加えて煮詰め、簡単なソースとする。

さて、トマトはというと、ぐずぐずに崩れたりもせず無事に表面が乾くくらいにはなっていた。
皿に丸ごとチーズをのせ、周りにトマトを並べる。トマトにだけ軽く塩をふり、EXオリーブオイルと黒胡椒を挽いて出来上がり。

ナイフをソッとケーキのようにチーズに入れると、中からやや塩水と共に柔らかでランダムな断面が現れた。
思った通り、火入れしたトマトの甘さと皮の食感がチーズと違和感なくマッチしている。
バジルはあったが、添えなくて正解だった。

ステーキも二人で一枚でちょうどよい分量。硬すぎず、肉の旨味もほどよい脂質もあってほんとに美味しいお肉だ。

口蹄疫の問題で日本への輸入がストップしていたのが、19年ぶりに去年から取引解禁になったばかりだそうだ。
グラスフェッドの安心でヘルシーなウルグアイビーフの需要は、これからかなり広がるのではないかと思う。


お得に貴重なものを手に入れられた時の喜びは、間違いなく日常の小確幸だ。
「あのお店のチーズ、この4分の1くらいだったよね」
と安ワイングラス片手に嬉しげな夫の言、ああ庶民の分かりやすい優越感……w
ご馳走さまでした🙏✨👍