気軽に知らない土地を旅することもなかなか出来なくなったけれど、
撮りためた画像を見てみると、色んな場所で食べたものや風景、交わした会話や空気がよみがえる。
目に見えるようにありありと、とか舌先に記憶がとかいうほど、それらは鮮明でもない。
でも、そうしたはっきりしない部分や繋がらない場面、自分のなかで勝手に良いように脚色された記憶を含めて、「ああ楽しかった。行って良かったなあ」と自分だけのいい気分に浸れるのが、振り返る旅の楽しさだとふと思った。
四年ほど前の初秋に訪ねた、長野県松本市で食べたもの。